屋根の耐震補強とは?岐阜市の施工事例をもとに費用と工法を解説

瓦屋根は地震により被害を受けやすい屋根材のひとつといわれています。しかし、屋根全体を葺き替えなくても、棟部分の補強のみで耐震性を高められるケースがあります。この記事では、岐阜市の瓦工事専門店である日比野瓦店株式会社が、屋根の耐震補強で行う工事の種類と費用について、岐阜市笠松町で実際に施工した事例をもとに解説します。
目次
- 1瓦屋根が地震に弱いといわれる理由
- – 瓦屋根の重量と重心の高さ
- – 棟の崩壊リスク
- – 能登半島地震にみる被害の実態
- 2屋根の耐震補強で行う工事の種類
- – 棟の交換・積み直し(7寸丸冠への交換)
- – 耐震補強棟工事とガイドライン工法
- – 軒先番線のステンレス交換
- – 屋根軽量化(葺き替え)との違い
- 3耐震補強の費用目安
- – 費用に影響する要素
- – 全面葺き替えとの費用比較
- 4【施工事例】岐阜市笠松町Y様邸 棟交換・耐震補強棟工事
- – 7寸丸交換・番線ステンレス交換のポイント
- 5耐震補強を検討するタイミング・チェックポイント
- – 築年数の目安
- – こんな症状があれば要注意
- – まずは無料診断の活用
- 6まとめ
【執筆者プロフィール】日比野瓦店株式会社
岐阜県岐阜市を拠点に、瓦工事・葺き替え工事・屋根板金工事・雨樋工事を手がけております。岐阜市・関市・山県市を中心に、棟の交換や耐震補強棟工事の施工実績を有しております。屋根全体の葺き替えだけでなく、棟部分のみの補修・補強にも対応しております。
瓦屋根が地震に弱いといわれる理由
瓦屋根は、地震の際に被害を受けやすい屋根材のひとつとして挙げられることがあります。
瓦屋根の重量と重心の高さ
瓦屋根は、板金屋根やスレート屋根と比較して重量があります。屋根の重量が大きいほど建物の重心が高くなり、地震の揺れによる建物への負荷が大きくなる傾向があります。
棟の崩壊リスク
屋根の中でも特に棟(屋根の頂上部分)は、瓦を積み重ねた構造になっているため、地震の揺れにより崩れやすい部位です。棟の内部が土や漆喰のみで固定されている場合、経年劣化とともに固定力が低下し、地震時に崩落するリスクが高まります。
能登半島地震にみる被害の実態
国土交通省が設置した委員会による令和6年能登半島地震の建築物構造被害に関する分析では、耐震等級2以上の木造住宅はほぼ無被害であったことが報告されています。一方で、旧耐震基準の建物や耐震性の低い建物では、屋根や躯体に被害が集中したことが示されています。
屋根の耐震補強で行う工事の種類
屋根全体を葺き替えなくても、棟部分を中心とした工事で耐震性を高める方法があります。
棟の交換・積み直し(7寸丸冠への交換)
棟の交換・積み直し工事では、既存の棟瓦を撤去し、新しい部材で組み直します。7寸丸は、熨斗瓦を積まずに丸瓦を伏せていく棟の仕様で、部材点数を抑えられる点が特徴です。
耐震補強棟工事とガイドライン工法
耐震補強棟工事では、棟の内部に木材を設置して固定強度を高める施工を行います。ガイドライン工法は、阪神・淡路大震災での屋根被害を背景に整備された施工基準で、瓦の緊結方法を強化することで地震・強風への耐性を高める工法です。
軒先番線のステンレス交換
軒先の番線は、瓦を固定する役割を持つ部材です。経年劣化した番線は固定力が低下するため、耐久性の高いステンレス製に交換することで、瓦のズレや落下のリスクを抑えられます。
屋根軽量化(葺き替え)との違い
屋根の軽量化は、瓦屋根を板金屋根などの軽量な屋根材に葺き替えることで、屋根自体の重量を減らし建物への負担を軽減する工事です。今回ご紹介する棟の交換・耐震補強棟工事とは異なり、屋根全体の重量を変える工事となるため、目的や費用が異なります。
耐震補強の費用目安
屋根の耐震補強にかかる費用は、工事の範囲や棟の状態により異なります。
費用に影響する要素
耐震補強にかかる費用は、棟の長さ、番線の劣化状況、足場の有無により変動します。棟が長いほど部材費・施工費ともに増加し、番線交換の範囲が広いほど費用も上がります。
全面葺き替えとの費用比較
屋根全体の葺き替え工事は、屋根材や工事範囲により費用が大きく異なり、一般的に棟のみの補強工事より高額になります。棟の傷みが主な懸念であれば、棟部分の補強のみで対応できる場合があり、費用を抑えられる可能性があります。
【施工事例】岐阜市笠松町Y様邸 棟交換・耐震補強棟工事
前章でご紹介した費用目安の具体例として、岐阜市笠松町のY様邸にて実施した棟交換・耐震補強棟工事をご紹介します。

7寸丸交換・番線ステンレス交換のポイント
今回の工事は、屋根全体の葺き替えではなく棟部分のみを対象としています。既存の和瓦棟を撤去したうえで7寸丸へ交換し、耐震補強棟工事として棟の内部に木材を設置して固定強度を高めました。あわせて軒先の番線も耐久性の高いステンレス製に交換しています。屋根瓦自体はそのまま残し、必要な部分に絞って対応した事例です。
棟のみの工事のため、屋根瓦自体を新しくする必要がなく、必要な範囲に絞って対応できた事例です。工期4日・費用65万円で完了しています。
耐震補強を検討するタイミング・チェックポイント
屋根の耐震補強を検討すべきタイミングには、いくつかの目安があります。
築年数の目安
建築基準法は2000年に改正され、瓦屋根の緊結方法に関する基準が強化されました。2000年以前に建てられた住宅は、旧耐震基準の施工方法である可能性があるため、屋根の状態を確認することをおすすめします。
こんな症状があれば要注意
棟のズレや傾き、漆喰の剥落、番線の錆びつきといった症状が見られる場合は、棟の固定力が低下している可能性があります。これらの症状は、専門業者による点検で確認できます。
まずは無料診断の活用
耐震補強を検討する際は、まず専門業者による現地診断を受けることをおすすめします。棟の状態や番線の劣化状況を確認したうえで、屋根全体の葺き替え工事が必要か、棟部分の補強のみで対応できるかを判断できます。
まとめ
瓦屋根は重量があるため、棟部分の固定力が低下すると地震の際に崩落するリスクがあります。耐震補強は、屋根全体を葺き替えなくても、棟の交換・積み直しや耐震補強棟工事、番線のステンレス交換により対応できる場合があります。岐阜市笠松町のY様邸では、棟部分のみの工事で工期4日・費用65万円により耐震補強を完了しました。棟のズレや漆喰の剥落といった症状が見られる場合は、日比野瓦店株式会社までお気軽にご相談ください。
日比野瓦店株式会社
〒501-2515 岐阜県岐阜市三輪宮西314-3
TEL:0120-407-867 FAX:058-229-1185
※営業・セールス目的の問い合わせはご遠慮願います。
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