のし瓦(熨斗瓦)とは?役割と抜け落ち・草が生えたときの対処

瓦屋根の棟(屋根のいちばん高い部分)に重ねられている「のし瓦(熨斗瓦)」。名前は聞いたことがあっても、どんな瓦なのかは意外と知られていません。また、棟に草が生えていたり、のし瓦が抜け落ちていたりして、放置してよいのか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、瓦工事・葺き替えを手がける日比野瓦店株式会社が、のし瓦とは何か、抜け落ちや草が生えたときの対処を、岐阜市M様邸の施工事例(約18万円・3日間)とあわせて解説します。
目次
- 1のし瓦(熨斗瓦)とは
- - 棟のどこにある瓦?
- - 棟の頂部に厚みをつくる瓦
- 2のし瓦が抜け落ちる・棟に草が生えるとき
- - 屋根に草が生えている状態とは
- - 岐阜市M様邸のきっかけ
- 3当社の施工事例に見る棟のトラブル
- - 雨漏りの原因が棟だった事例
- - 点検で鬼繋ぎの腐食が見つかった事例
- 4【施工事例】岐阜市M様邸 2階・1階の棟積み直し(約18万円・3日間)
- 5修理の選択肢と判断の目安
- - 一部の補修か、棟の積み直しか
- - 費用と工期の目安(当社の実績)
- - 棟の固定方法も確認しておく
- 6棟に草や隙間を見つけたときの注意点
- - 屋根には登らず、地上から確認する
- - 地上から見るときのチェックポイント
- - まずは無料診断へ
- 7まとめ
のし瓦(熨斗瓦)とは

のし瓦(熨斗瓦)とは、瓦屋根の棟(むね)に重ねて使う瓦のことです。棟は、屋根の最上部にある水平のラインで、屋根構造の要となる部分です。
棟のどこにある瓦?
当社の「瓦屋根の各部位の名称|大棟・隅棟・棟(冠部・のし部・鬼部)とは?」の記事では、棟を冠部・のし部・鬼部で構成される部分と説明しています。のし瓦は、このうちの「のし部」にあたります。なお、鬼部は棟の端に設けられる部分で、鬼瓦を設置します。
棟の構成については、こちらの記事もご覧ください。
▼ 瓦屋根の各部位の名称|大棟・隅棟・棟(冠部・のし部・鬼部)とは?
棟の頂部に厚みをつくる瓦
伝統建築の復元工事の例ですが、白河市と連携して東北工業大学の研究室が制作している小峰城清水門復元工事の広報紙では、瓦葺き屋根の一番上の棟では、瓦を何段にも積み上げたうえで熨斗瓦をのせ、厚みのある頂部をつくると紹介されています。
「参照:白河市 小峰城清水門復元工事かわら版 第5号」
のし瓦が抜け落ちる・棟に草が生えるとき
屋根に草が生えている状態とは
国土交通省のリーフレット(作成:日本建築防災協会)には、地上から確認する瓦屋根のチェックポイントの写真例として、瓦がずり下がって葺き土に植物が生えている様子が掲載されています。
「参照:国土交通省 あなたの家の瓦、緊結されていますか?」
岐阜市M様邸のきっかけ
当社の施工事例では、岐阜市のM様邸で、棟の熨斗瓦が抜け落ち、そこから雨水が入って草が生えたことがきっかけで、2階と1階の棟積み直し工事を行いました。
当社の施工事例に見る棟のトラブル
雨漏りの原因が棟だった事例
関市のD様邸では、雨漏りの原因となった棟の積み直し工事を行いました。
D様邸の施工の様子については、こちらの記事もご覧ください。
▼ 雨漏り修理のため棟の積み直しを行いました
点検で鬼繋ぎの腐食が見つかった事例
愛知県稲沢市のE様邸では、漆喰の剥がれをきっかけに屋根を点検したところ、鬼瓦をつなぐ鬼繋ぎの腐食が見つかりました。施工では、腐食した鬼繋ぎを銅線を編んで固定し直し、母屋の陸棟・降り棟・隅棟の積み直しを白モルタルで行いました。
E様邸の施工内容については、こちらの施工実績もご覧ください。
▼ 母屋の陸棟・降り棟・隅棟の積み直し工事
【施工事例】岐阜市M様邸 2階・1階の棟積み直し(約18万円・3日間)
ここまでご紹介した内容の具体例として、岐阜市M様邸の棟積み直し工事をご紹介します。
2階と1階の2か所の棟を対象に、工期3日、費用約18万円で施工しました。施工前・施工中・施工完了の写真10枚は、施工実績ページに掲載しています。
修理の選択肢と判断の目安
一部の補修か、棟の積み直しか
のし瓦が抜け落ちた、棟に草が生えたといった症状があっても、補修の範囲は現地で状態を確認したうえで判断します。E様邸では、漆喰の剥がれをきっかけに点検を行ったところ鬼繋ぎの腐食が見つかり、母屋の陸棟・降り棟・隅棟の積み直しを行いました。なお、当社では棟直しなど、部位ごとの部分的な修理にも対応しています。
費用と工期の目安(当社の実績)
当社の施工実績と料金表をもとに、棟の修理にかかった費用と工期の例を整理しました。
上の金額は、それぞれの現場の施工内容に対する実績です。同じ金額になるとは限りませんので、実際の費用は現地調査のうえ、お見積りでご案内します。ご相談・お見積もりは無料です。
棟積み直しの費用・工期・時期の目安については、こちらの記事もご覧ください。
▼ 棟の漆喰が剥がれてきたら放置NG|岐阜の屋根職人が解説する棟積み直しの費用・工期・タイミング
棟の固定方法も確認しておく
内閣官房の「国土強靱化 民間の取組事例」に掲載された全日本瓦工事業連盟の取組では、東日本大震災で瓦屋根の被害が棟部に集中し、湿式材料と銅線のみで瓦を固定する旧来の施工法に原因があったと推測されている、と紹介されています。同連盟がビス等で屋根と棟部分の一体化を図る「ガイドライン工法」を推奨していることも、あわせて紹介されています。
「参照:内閣官房 国土強靱化 民間の取組事例(全日本瓦工事業連盟)」
また、国土技術政策総合研究所が公開している瓦屋根の施工状況記録シートの例では、大棟や隅棟の確認事項として、棟の瓦が補強金物やステンレスねじなどで下地に緊結されていることの確認が挙げられています。積み直しを依頼する際は、棟の固定方法についても、見積もりの段階で確認しておくと安心です。
「参照:国土技術政策総合研究所 瓦屋根施工状況記録シートの例」
棟に草や隙間を見つけたときの注意点

屋根には登らず、地上から確認する
棟の様子が気になっても、ご自身で屋根に登るのはおすすめできません。国土交通省のリーフレットでも、屋根の状況を把握するために屋根に登らないよう注意が呼びかけられており、詳しく知りたいときは瓦工事業者へ相談するよう案内されています。
「参照:国土交通省 あなたの家の瓦、緊結されていますか?」
地上から見るときのチェックポイント
庭や道路など、地上から見える範囲で、次の点を確認してみてください。
・棟ののし瓦が抜け落ちていたり、すき間があいていたりしないか
・棟や瓦のあいだに草が生えていないか
・瓦にずれや浮き上がり、大きな破損がないか
国土交通省のリーフレットでは、瓦屋根のチェックポイントとして、瓦のずれや浮き上がり、瓦の著しい破損のほか、2001年より前に建てられた瓦屋根で、2001年以降に屋根が改修されていないことも挙げられています。
「参照:国土交通省 あなたの家の瓦、緊結されていますか?」
まずは無料診断へ
当社では、診断や雨漏りの点検を無料で行っています。のし瓦の抜け落ちや、棟の草・すき間が気になったときは、岐阜市・関市・山県市を中心に対応していますので、お気軽にご相談ください。
ご相談の際に、屋根の部位の名称が分かっているとやり取りがスムーズになります。
屋根全体の部位名称については、こちらのコラムをご覧ください。
▼ あなたはいくつ分かる?屋根の部位の名称
まとめ
のし瓦(熨斗瓦)は、瓦屋根の棟に重ねて使う瓦で、棟の頂部に厚みをつくっています。
当社の岐阜市M様邸では、棟の熨斗瓦が抜け落ち、そこから雨水が入って草が生えたことをきっかけに、2階・1階の棟積み直しを約18万円・3日間で行いました。
屋根には登らず、地上から様子を確認し、気になるときは瓦工事・葺き替えを手がける日比野瓦店株式会社の無料診断をご利用ください。
日比野瓦店株式会社
〒501-2515 岐阜県岐阜市三輪宮西314-3
TEL:0120-407-867 FAX:058-229-1185
※営業・セールス目的の問い合わせはご遠慮願います。
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