平瓦廃盤に伴う下屋根葺き替え工事
平瓦廃盤に伴う下屋根葺き替え工事
先日、O様邸の下屋根葺き替え工事を施工させていただきました。2階屋根の瓦割れが酷く、平瓦が廃盤のため、一階の下屋根を葺き替えて材料を確保するという特殊な工事となりましたが、無事に完工することができました。O様にはご協力をいただき、誠にありがとうございました。
施工概要
工事内容:下屋根葺き替え工事、2階棟積み直し
工事理由:2階屋根瓦割れが酷く、平瓦が廃盤のため材料確保が必要
施工期間:3日間
工事費用:約30万円
施工内容の詳細
O様邸では、2階屋根の瓦割れが多数発生しており、補修が急務でした。しかし、既存の平瓦が廃盤となっているため、同じ瓦での補修が困難な状況でした。そこで、一階下屋根を全面的に葺き替えることで、2階部分の補修に必要な平瓦を確保し、あわせて袖瓦のパッキンビス止めによる固定強化も実施いたしました。
1.一階下屋根の瓦撤去・分類(2階補修用として再利用)
2.下地の点検・補修
3.新規瓦による一階下屋根の葺き替え
4.既存瓦を使用した2階部分の補修
5.2階棟積み直し工事
6.袖瓦のパッキンビス止めによる固定強化
瓦の廃盤問題と対処法
瓦の廃盤が屋根工事に与える影響
築年数の経った住宅では、屋根に使用されている瓦が廃盤となっているケースが増えています。瓦の廃盤は以下のような問題を引き起こします。
- 部分的な補修が困難になる
- 統一感のある外観を保つことが難しくなる
- 修理費用が高額になる場合がある
- 補修方法の選択肢が限られる
廃盤瓦への対処法「材料工事」とは
今回のO様邸のように、既存の瓦が廃盤の場合、我々は「材料工事」という手法を用いています。これは、建物の一部に使用されている瓦を再利用して、最も優先度の高い箇所の修理を行う方法です。
材料工事のメリット
- 既存瓦との統一感を保てる
- 全面葺き替えと比較して費用を抑えられる
- 資源を有効活用できる
- 短期間での工事が可能
材料工事のポイント
再利用する瓦の状態を慎重に確認
優先順位を決めて施工箇所を決定
一階と二階のバランスを考慮した設計
袖瓦のパッキンビス止めとは
今回の工事では、袖瓦にパッキンビス止めを採用しました。これは従来の銅線固定に比べて以下のようなメリットがあります。
- 耐久性の向上:ビス止めにより、風による瓦の浮きを防止
- 施工の確実性:一枚一枚確実に固定できるため、安全性が向上
- メンテナンス性:将来的な点検・補修時の作業が容易
- 長期保証:固定方法が確実なため、長期保証が可能
効率的な屋根工事の計画立て
屋根工事を短期間で完了させるコツ
今回のO様邸では、わずか3日間という短期間で工事を完了しました。効率的な屋根工事には以下のような計画が重要です。
1. 事前の綿密な調査
工事前に屋根の状態を詳しく調査し、最適な施工方法を決定します。
2. 材料の事前準備
必要な瓦や材料を事前に準備し、工事期間中の無駄を省きます。
3. 職人チームの編成
経験豊富な職人チームを適正な人数で配置し、効率的に作業を進めます。
4. 天候の考慮
天候に合わせた施工計画により、工期の遅延を防ぎます。
屋根工事の費用を抑えるポイント
今回のような「材料工事」は、費用を抑えながら効果的な修理を行う方法の一つです。屋根工事の費用を抑えるためには、以下のような点を検討することが大切です。
- 部分修理と全面修理の見極め:状況に応じて最適な工法を選択
- 既存材料の有効活用:再利用可能な瓦や材料の活用
- 適切な工期の設定:無駄な工程を省いた効率的な施工
- 保証内容の確認:長期的な安心を考慮した適正価格での施工
柔軟な対応で最適な解決策を
今回のO様邸の工事事例のように、瓦の廃盤という制約がある中でも、創意工夫により最適な解決策を見つけることができました。材料工事という手法により、費用を抑えながらも確実な修理を実現し、袖瓦のパッキンビス止めにより長期的な安心もご提供できました。
日比野瓦店では、お客様のご予算や建物の状況に応じて、最も適切な工事方法をご提案いたします。瓦の廃盤により修理でお困りの方も、お気軽にご相談ください。豊富な経験と技術で、必ず解決策を見つけてまいります。
日比野瓦店株式会社
〒501-2515 岐阜県岐阜市三輪宮西314-3
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