稲沢市の棟積み直し工事
お客様のご信頼に応えた2階棟積み直し工事
稲沢市にお住まいのD様邸にて、2階棟積み直し工事を実施いたしました。D様には以前、1階の雨漏り修理で隅棟積み直し工事をご依頼いただいており、その仕上がりにご満足いただけたことから、今回は2階の棟積み直し工事もお任せいただきました。継続してご信頼をいただき、誠にありがとうございました。
施工概要
工事内容:2階棟積み直し工事
使用瓦材:和瓦(チョコ色) ※陶器瓦に変更
施工期間:2日間
工事費用:約18万円
施工内容の詳細
D様邸では、既存の塩焼き瓦が廃盤となったため、同じチョコ色の陶器瓦での棟積み直し工事を行いました。現状の瓦に色合いを合わせることで、違和感のない美しい仕上がりを実現しています。短期間での施工でありながら、丁寧で確実な工事を心がけました。
1.既存棟瓦の慎重な解体
2.下地の状態確認・補修
3.新規和瓦(陶器瓦・チョコ色)の積み直し
4.南蛮漆喰による固定
5.仕上げ・清掃
稲沢市の屋根文化と「屋根神様」について
尾張地方に根付く「屋根神様」の伝統
稲沢市に見られる「屋根神様(やねがみさま)」は、尾張地方特有の民間信仰のひとつで、稲沢市もその中心的な地域のひとつです。この信仰は非常に珍しく、他県ではほとんど見られない、愛知県(特に尾張西部)に根付いた独自の風習です。
主に母屋の屋根の「棟」や南西側に置かれており、その多くは人型像で、猿田彦命のような道祖神風の姿から、鬼のような姿、恵比寿様のような姿の物もあります。
稲沢市は古代には尾張国の国府が置かれて政治の中心であった歴史ある地域で、尾張大国霊神社(国府宮神社)では毎年「国府宮はだか祭」が開催されるなど、古くから信仰心の厚い土地柄です。また、古くから農業と木曽川の水運の拠点であり、屋敷信仰や家の守護に関する風習が色濃く残る地域でもあります。このような歴史的、文化的背景が屋根神様という独特の信仰形態を育んだと考えられています。
瓦職人と屋根神様の関係
屋根神様の設置や維持には、瓦職人の技術が欠かせません。屋根神様は屋根にあるので維持管理にはハシゴを使うなど、高齢化が進む現代では危険を伴う作業です。このような現状があり、専門的な知識と技術を持つ瓦職人による適切な施工と定期的なメンテナンスが重要となっています。
私たち日比野瓦店でも、屋根神様の設置や修繕に関するご相談をお受けしており、地域の伝統文化を守り継ぐお手伝いをさせていただいております。
棟積み直し工事の重要性と技術
棟積み直し工事とは
地震や台風、経年劣化の影響で、歪んだり崩れてしまっている棟を解体し、再施工する工事です。屋根の最も高い部分にある棟は、風雨や地震の影響を最も受けやすい部分のため、定期的なメンテナンスが必要になります。
今回のD様邸では、既存の塩焼き瓦が廃盤となったため、色合いの近い陶器瓦のチョコ色で統一することをご提案し、美しい仕上がりを実現しました。
和瓦の特徴と耐久性
今回使用した和瓦は、「J形」の”J”は、”Japanese(=日本式)”を意味しており、日本で古くからある、波打ったような形状をしています。この湾曲の部分が通気性を確保し、また空気の層を作ることによって外気温を伝わりにくくしてくれますという機能性に優れた特徴があります。
陶器瓦は耐久性があることです。劣化しにくく、美しさを長く保ちます。部分修理も可能です。瓦自体は陶器ですので防火性があり、優れた特性を持っているので長期間にわたって住まいを守り続けます。
継続的なメンテナンスの大切さ
今回のD様のように、以前の工事でご満足いただけたお客様から再度ご依頼いただけることは、私たち職人にとって何よりの喜びです。屋根は住まい全体を守る重要な部分ですので、以下のような点で継続的なメンテナンスをおすすめしています。
- 定期的な点検:年に1~2回の専門家による点検
- 早期対応:小さな不具合の段階での修繕
- 適切な材料選択:既存の瓦に合わせた最適な材料の提案
- 技術的な改良:新しい工法による耐久性の向上
まとめ:地域に根ざした屋根工事
今回のD様邸の2階棟積み直し工事では、廃盤となった塩焼き瓦から陶器瓦への変更という課題を、色合いを揃えることで美しく解決することができました。稲沢市という歴史と文化の豊かな地域で、屋根神様をはじめとする伝統的な屋根文化を大切にしながら、現代の技術と品質基準に合わせた工事を行っています。
日比野瓦店では、お客様との長期的な信頼関係を大切にし、一つ一つの工事に責任を持って取り組んでおります。棟の積み直しや屋根のメンテナンスに関するご相談は、お気軽にお声かけください。
日比野瓦店株式会社
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